発掘された日本列島2020-Ⅰ(2020年7月22日)

 
上野から両国に来ました。江戸東京博物館も新型コロナウイルスで休館していましたが、やっと開館しました。去年は「発掘された日本列島2019」を鑑賞、今年は「2020」です。
    
 新発見考古速報
縄文時代 石船戸遺跡  新潟県阿賀野市  縄文時代晩期初頭~前葉(約3,100~3,000年前)
注ぎ土器 動物形土製品
亀ヶ岡式土器で小ぶりで精巧複雑な文様が描かれています。右写真の右上には小石がはいっています。右下は海獣のヒレをモチーフにしたもの。 
遮光器土偶 矢印の欠損部には修復のためのアスファルトが付いています。
岩板。 祭りの道具の一種 ↑マウスオン 石棒。 石は北関東産
      
弥生時代 八日市地方遺跡  石川県小松市  弥生時代中期(約2,300年前)
管玉製作工程品 管玉の作り方の説明  ↑マウスオンは管玉や勾玉
柄付き鉄製鉋(やりかんな) 槍のような先が尖ったカンナ
    
古墳時代 ニサンザイ古墳  大阪府堺市  古墳時代中期(5世紀半ば) 
左から、一木鋤(すき)、翳(さしば)形木製品、蓋(きぬがさ)立ち飾り
笠形木製品 貴人にかざす笠状の道具を模したもの
   
古墳時代 伝法古墳群  静岡県富士市  古墳時代後期~飛鳥時代(6世紀後半~7世紀後半) 
中原4号墳の副葬品。 銀象嵌装剣、鉄鏃、鐙吊り金具、鉄斧、鉋、他
東平1号墳の副葬品。 T字形利器 銀象嵌装八窓鍔付太刀 須恵器など
↑マウスオン は辻金具、杏葉
西平1号墳の副葬品。 壺鐙、蕨手刀、方頭太刀、奥は東平の馬具(轡)
 
古代 上野国多胡郡正倉跡 群馬県高崎市 奈良時代~平安時代(8世紀~10世紀) 
総瓦葺倉庫の丸瓦 多胡碑銘文
      
中世 聖寿寺館跡  青森県南部町 室町時代前半~戦国時代前半(15世紀前半~16世紀前半) 
青磁酒会壺、瑠璃釉梅瓶、シロシ付染付皿 カロカルドン・メガロドンの化石、犬型土製品
本州アイヌ文化の骨角製品  鹿角など
     
近世 愛宕山遺跡  京都府京都市 安土桃山時代~江戸時代初期(16世紀末~17世紀初頭) 
茶の湯の流行で 織部焼、志野焼、唐津焼などの向付が多数出ました。
      
次の展示は「日本の自然が育んだ多様な地域文化」です。